電動車椅子サッカー

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 今年は日本と韓国でワールドカップが 行われる。横浜でも決勝戦が行われるとあって、市を挙げての熱烈歓迎ぶりだ。試合が行われる港北区小机には立派な横浜国際総合競技場も建設された。約7万 3千席という国内最大級スタジアムの隣にある障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」でもサッカー選手たちが監督の指導のもと、真剣な眼差しで練習を 行っていた。違うところと言えば、サッカーボールの直径が50センチと大きいことと、選手全員が電動車椅子に乗っていることだ。
 現在、全国で43チームが日本電動車椅子サッカー連盟に登録しており、日本選手権をはじめ様々なトーナメントも開催されている。基本的なルールはサッ カーとほぼ同じだが、体育館内のバスケットボールコートを利用し、1チーム4人が専用のバンパーを付けた電動車椅子に乗って競技をする。電動車椅子の巧み なコントロールと併せて、ボール操作、チームワーク、それに相手の出方を読み先手を考える戦術など、一般の試合に比較しても引けを取らない激しさと面白さ がある。さらに電動車椅子を利用するめ、年齢や性別を問わず、重度の身体障害者でも参加できる。
 横浜にある「横浜クラッカーズ」は結成3目年を迎える。昨年の全国大会でもベスト4に入ったベテランだ。選手は20代が主で、筋ジストロフィーや脳性麻痺など障害を抱えながら、月2回の練習に汗を流す。
「手動の車椅子させ動かせない自分にできるスポーツは無いと諦めていた。この電動車椅子サッカーに出会って、見るだけのサッカーからプレイするサッカーに変わった」とは横浜クラッカーズで事務局を務める野田拓郎さん。
 しかし、選手のやる気と熱意を受け入れる練習場所とサポーターがまだまだ不足している。「Jリーグに加盟して、サッカー選手としてプレイすること」と目標は高い。

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