明日を信じて

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 パキスタンの北西辺境州にペシャワール会医療サービス病院(PMS)がある。福岡に本部を置くNGOペシャワール会が運営する病院で、ハンセン病治療と山間部の無医村地区への巡回診療を行っている。
 中村哲院長は1984年、ペシャワールにあるミッション系病院ハンセン病棟への赴任以来、16年間にわたってハンセン病根絶計画に携わってきた。
 現在PMSが活動を行っているパキスタンとアフガニスタンに跨る山岳地帯は、貧困、不衛生、血族結婚などさまざまな要因が重なり合って、世界でも有数のハンセン病多発地帯で、潜在患者は約2万人と推定される。
 ハンセン病はらい菌による慢性感染症だが、その伝染力は極めて弱い。今では治療薬も発見され、早期治療で完全に治る病気になったものの、2年以上の長期 にわたる定期服薬を必要とするために患者への経済的負担は大きい。PMSではペシャワール会支援のもとで、無料で患者への治療を行っている。ハンセン病患 者以外に皮膚病や神経性感覚障害の患者も治療に訪れる。
 日本でも1996年、患者の強制隔離を定めていた「らい予防法」が廃止された。それまで差別的な用語として使われてきた「らい」という名称よりハンセン病との通称が一般的となってきた現在も、医学的根拠のない差別や偏見が根強い。
 国内にある15の療養所には、約5200人が暮らすが、社会復帰は容易ではなく、強制隔離が無くなっても、結局、療養所に止まらざるを得ない。約90年にもわたる隔離政策の償いはまだ終わっていない。

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